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【2026年改定対応】介護保険・医療保険の訪問看護における報酬単価はいくら?

公開日:  更新日:

この記事は2026年6月時点の介護報酬・診療報酬の情報をもとに執筆しています。

【2026年改定対応】介護保険・医療保険の訪問看護における報酬単価はいくら?

目次

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訪問看護サービスは、利用者の疾病や要介護認定の有無等によって介護保険・医療保険のどちらが適用になるのかが変わります。つまり、どちらの保険が適用になるのかによって、利用者に提供したサービスの対価が変わるということになります。

今回は、介護保険・医療保険それぞれの訪問看護の報酬単価の仕組みや計算方法、内訳などについて解説していきます。

介護保険の報酬の仕組みと単価を計算する方法

介護保険が適用になる訪問看護サービスを提供する場合、訪問1回あたりの報酬単価は『(基本報酬+加算)×地域区分』で計算します。

基本報酬は、訪問する職種とサービス提供時間によって異なり、算定する加算は利用者の状態や事業所の体制などによって異なります。また、地域区分は、事業所の所在地によって定められていますので、訪問1回あたりの報酬単価は『事業所によって違う』ということを理解しておきましょう。

【介護】訪問看護費の基本報酬

介護保険が適用になる訪問看護サービスを提供する場合、以下の基本報酬を算定することになります。

基本報酬は、「訪問看護ステーションの場合」、「病院・診療所の場合」、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスと連携する場合」に分けられて単位数が定められています。

基本部分分類単位数
訪問看護ステーションの場合(1回につき)20分未満314単位
30分未満471単位
30分以上1時間未満823単位
1時間以上1時間30分未満1,128単位
理学療法士等による訪問の場合294単位(1日に2回を超えて実施する場合は90/100)
病院または診療所(1回につき)20分未満266単位
30分未満399単位
30分以上1時間未満574単位
1時間以上1時間30分未満844単位
定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスと連携する場合(1月につき)-2,961単位

訪問看護に関わる介護保険の報酬の全体を把握したい方は、無料でダウンロードできる介護報酬の単位数早見表をご用意しておりますので、ぜひご活用ください。

【介護】訪問看護費の加算

介護保険の訪問看護費には、以下の加算・減算の項目が定められています。

それぞれの加算には算定要件があり、その要件を満たすサービスを提供したり、事業所の体制を整えたりすることで算定することができます

※同一建物の利用者数などの条件によって金額が細かく分かれている項目については、最小額〜最大額の範囲で示しています。

加算・減算算定単位単位数
夜間・早朝の加算1回につき所定単位数の25/100
深夜の加算1回につき所定単位数の50/100
要介護5の利用者へのサービス提供加算1月につき800単位
複数名訪問加算1回につき201〜402単位
長時間訪問看護加算1回につき(1時間30分以上の訪問看護を行う場合)300単位
特別地域訪問看護加算1回につき所定単位数の15/100
中山間地域等における小規模事業所加算1回につき所定単位数の10/100
中山間地域等に居住する者へのサービス提供加算1回につき所定単位数の5/100
緊急時訪問看護加算1月につき315〜600単位
特別管理加算1月につき250〜500単位
ターミナルケア加算死亡日及び死亡日前14日以内に2日以上ターミナルケアを行った場合2,500単位
初回加算1月につき300〜350単位
退院時共同指導加算1回につき600単位
看護・介護職員連携強化加算1回につき250単位
看護体制強化加算1月につき200〜550単位
サービス提供体制強化加算訪問看護ステーション・病院診療所:1回につき3〜6単位
定期巡回・随時対応連携:1月につき25〜50単位
准看護師の場合の減算―所定単位数の90〜98/100
高齢者虐待防止措置未実施減算―所定単位数の1/100を減算
業務継続計画未策定減算―所定単位数の1/100を減算
同一建物の利用者へのサービス提供の減算―所定単位数の85〜90/100
専門管理加算1月につき250単位
口腔連携強化加算1回につき50単位
遠隔死亡診断補助加算―150単位
医療保険の訪問看護指示期間中の減算1日につき-97単位
理学療法士等の訪問回数超過等の減算1回につき-8単位
介護職員等処遇改善加算1月につき所定単位数×18/1000

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地域区分ごとの単価

基本報酬に加算減算の項目を加減し、単位数の合計を計算した後、地域区分ごとに定められる単価を掛けて介護報酬の金額を算出します。

訪問看護の地域区分ごとの単価は以下の通りです。

1級地2級地3級地4級地5級地6級地7級地その他
上乗せ割合20%16%15%12%10%6%3%0%
1単位の単価11.40円11.12円11.05円10.84円10.70円10.42円10.21円10円

医療保険の報酬の仕組みと単価を計算する方法

医療保険が適用になる訪問看護サービスを提供する場合、訪問1回あたりの報酬単価は『訪問看護基本療養費+加算』で計算します。

訪問看護基本療養費は、訪問する職種とサービス提供時間、訪問回数、同一建物の人数等によって異なり、算定する加算は利用者の状態や事業所の体制などによって異なります。

医療保険と介護保険のどちらが適用になるのかについて詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

【医療】訪問看護基本療養費

医療保険が適用になる訪問看護サービスを提供する場合、以下の訪問看護基本療養費を算定することになります。

訪問看護基本療養費Ⅰ

職種週3日まで週4日目以降
看護師等5,550円6,550円
准看護師5,050円6,050円
理学療法士等5,550円5,550円
緩和ケア等の専門研修を受けた看護師による訪問(1回につき)12,850円

訪問看護基本療養費Ⅱ

※同一建物の利用者数や訪問日数によって単価が細かく分かれるため、職種ごとに最小額〜最大額の範囲で示します。

職種算定料
看護師等2,510円〜6,550円
准看護師2,270円〜6,050円
理学療法士等2,510円〜5,550円
緩和ケア等の専門研修を受けた看護師による訪問(1回につき)12,850円

訪問看護基本療養費Ⅲ

  • 一時外泊時の訪問看護利用(1回):8,500円

包括型訪問看護療養費

高齢者向け住まい等に併設・隣接する訪問看護ステーションが、届出をして、対象となる利用者に対して24時間体制で頻回の訪問看護を行った場合に算定できます。

※訪問時間や利用者数によって単価が変わるため、時間区分ごとの金額の幅で示します。

訪問看護時間算定料
30分以上60分未満5,960円〜7,010円
60分以上90分未満9,360円〜11,010円
90分以上13,450円〜14,010円
90分以上(別に厚生労働大臣が定める場合)14,890円〜15,510円

【医療】訪問看護基本療養費の加算

※同一建物の利用者数などの条件によって金額が細かく分かれるため、名称と最小額〜最大額の範囲で示します。

加算名算定料
難病等複数回訪問加算3,000円〜8,000円
特別地域訪問看護加算所定額の50%
緊急訪問看護加算2,000円〜2,650円
長時間訪問看護加算5,200円
乳幼児加算(6歳未満)1,400円〜1,800円
複数名訪問看護加算1,600円〜10,000円
夜間・早朝訪問看護加算800円〜2,100円
深夜訪問看護加算1,300円〜4,200円

【医療】精神科訪問看護基本療養費

医療保険のうち、精神科にかかわる訪問看護サービスを提供する場合、以下の訪問看護基本療養費を算定することになります。

精神科訪問看護基本療養費は、「精神科訪問看護基本療養費Ⅰ」、「精神科訪問看護基本療養費Ⅲ」、「精神科訪問看護基本療養費Ⅳ」に分けられ、金額が定められています。

精神科訪問看護基本療養費Ⅰ

職種時間週3日まで週4日以上
看護師等又は作業療法士30分未満4,250円5,100円
30分以上5,550円6,550円
准看護師30分未満3,870円4,720円
30分以上5,050円6,050円

精神科訪問看護基本療養費Ⅲ

※同一建物の利用者数や訪問日数によって単価が分かれるため、職種ごとに最小額〜最大額の範囲で示します。

職種算定料
看護師等又は作業療法士等2,010円〜6,550円
准看護師1,830円〜6,050円

精神科訪問看護基本療養費Ⅳ

  • 入院時の外泊時の訪問:8,500円

【医療】精神科訪問看護基本療養費の加算

精神科訪問看護基本療養費には、以下の加算の項目が定められています。

加算名算定料
特別地域訪問看護加算所定額の50%
精神科緊急訪問看護加算2,000円〜2,650円
長時間精神科訪問看護加算5,200円
複数名精神科訪問看護加算(看護師等・作業療法士等)2,700円〜14,500円
複数名精神科訪問看護加算(准看護師)2,200円〜12,400円
複数名精神科訪問看護加算(看護補助者・精神保健福祉士)1,600円〜3,000円
夜間早朝訪問看護加算800円〜2,100円
深夜訪問看護加算1,300円〜4,200円
精神科複数回訪問加算3,000円〜8,000円

訪問看護における報酬単価に関するよくある質問

利用者への料金の説明義務とは?

訪問看護ステーションにおいて介護保険が適用になるサービスを提供する場合は、利用者と契約書を取り交わし、サービスの提供を開始します。その際に、『重要事項説明書』を使って利用者にサービスの契約に関する重要な事項を説明する義務があります。

『重要事項説明書』には、訪問看護ステーションや運営法人の概要、サービス提供時間、訪問看護の基本報酬・基本療養費や加算減算なども含めた料金の内訳について記載し、説明することになっています。

また、契約書や重要事項説明書には、最新の情報を記載する必要があり、報酬改定の都度、基本報酬・基本療養費、加算減算の金額等の情報を把握し、更新しましょう。

重要事項説明書について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

1回の訪問でどれくらいの収入になるの?

厚生労働省「令和7年度介護事業経営概況調査結果」(令和6年度決算分)によると、介護保険における訪問看護の訪問1回当たり収入は8,248円となっています。

基本報酬や加算の組み合わせによって実際の単価は事業所ごとに異なりますが、上記の金額を目安にするのが良いでしょう。

料金表は雛形を活用しよう!

重要事項説明書に添付する訪問看護の料金表には、自身の訪問看護ステーションで算定する可能性のあるすべてのサービス・加算・減算について、料金を記載します。

そのため、介護保険と医療保険(一般と精神科)のすべてのサービスを提供している訪問看護ステーションでは、それぞれの基本報酬・基本療養費、加算・減算をすべて網羅した料金表を作ることになります。

カイポケ訪問看護では、無料でダウンロードできる料金表の雛形(Excel)をご用意しました。介護保険は地域区分を選択することで金額が自動で計算される表なので、とても便利です。ぜひダウンロードしていただき、ご活用ください。

まとめ

訪問看護の報酬単価の計算方法や報酬・料金の内訳についてご紹介しました。

訪問看護ステーションの運営を安定化するためには、適切に報酬を請求すること、そして売上アップのために報酬の構造を理解し、稼働率アップと単価アップを目指すことが必要となります。

この記事でご紹介した内容が、売上アップや重要事項説明書の更新の効率化など、皆様の訪問看護ステーションの運営のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考資料

厚生労働省「令和8年度診療報酬改定の概要【訪問看護ステーション向け】」
中央社会保険医療協議会 総会(第647回)総-2別紙2「訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法」
中央社会保険医療協議会 総会(第647回)総-1「個別改定項目について」
厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」
厚生労働省「令和7年度介護事業経営概況調査結果」

株式会社エス・エム・エス カイポケ訪問看護マガジン編集部

株式会社エス・エム・エス カイポケ訪問看護マガジン編集部

看護師や介護事業所の運営経験者、訪問看護の請求ソフトや電子カルテの導入支援経験者など、医療や介護、訪問看護の現場理解が深いメンバーが在籍。訪問看護ステーションの開業、経営、日々の看護業務に役立つ情報を発信します。

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