【2026年度改定対応】訪問看護の複数名訪問加算と複数名訪問看護加算とは?【介護保険・医療保険】
公開日: 更新日:
この記事は2026年度診療報酬改定と2024年度介護報酬改定の情報をもとに執筆しています
目次
日々の書類業務に、手間がかかっていると感じていませんか?
「同じ文章を何度も入力している」「過去の記録を探すだけで一苦労」
日々の訪問で忙しい中、書類業務にかかる負担は少しでも減らしたいですよね。
そのお悩み、記録・請求ソフト「カイポケ訪問看護」で解決できます。
ひな形文章の活用や過去記録のコピー、帳票間のデータ引用により、同じ文章を何度も入力する手間を削減できます。
使いやすさとコスパの良さが評価され、全国の訪問看護ステーションの3分の1以上(※2026年2月時点)に選ばれている記録・請求ソフトです。
「今の業務がどれくらいラクになるのか確かめたい」「書類作成の手間を減らしたい」とお考えの方は、お気軽に資料請求・無料体験をお申し込みください。
「まずは料金・機能を詳しく知りたい」という方は、
→資料を無料で請求する
「実際の使い勝手を確かめてみたい」という方は、
→無料体験に申し込む
ここでは、訪問看護における介護保険請求の「複数名訪問加算」と医療保険請求の「複数名訪問看護加算」、「複数名精神科訪問看護加算」についてご紹介しています。
2026年度(令和8年度)の診療報酬改定では、同一建物居住者に同一日に当該加算を算定している人数に応じた評価を行うために、区分が見直されました。
訪問看護ステーション等を運営する中で、加算・減算の内容を把握して、適切な介護保険請求、医療保険請求を行うことは重要なことです。しっかりとチェックしておきましょう。
【介護保険】複数名訪問加算とは?
複数名訪問加算とは、1人で看護を行うことが困難な利用者に対して、看護師等が2名または看護師等1名と看護補助者1名で訪問看護を行うことを評価する加算です。
【介護】複数名訪問加算とは?
種類および単位数
| 加算の種類 | 単位数 |
| 複数名訪問加算(Ⅰ) 30分未満の場合 | 254単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅰ) 30分以上の場合 | 402単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅱ) 30分未満の場合 | 201単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅱ) 30分以上の場合 | 317単位/1回 |
対象者
以下のいずれかに該当する利用者
身体的理由により1人の看護師等による訪問看護が困難と認められる
暴力行為、著しい迷惑行為、器物破損行為等が認められる
その他利用者の状況等から判断して、上記に準ずると認められる
算定要件
【複数名訪問加算(Ⅰ)の算定要件】
利用者やその家族から複数名で訪問を行うことの同意を得ていること
同時に2人の看護師等による訪問であること
【複数名訪問加算(Ⅱ)の算定要件】
利用者やその家族から複数名で訪問を行うことの同意を得ていること
同時に1人の看護師等と1人の看護補助者による訪問であること
留意点
複数名の訪問は、体重が重い利用者を1人が支持しながら必要な処置を行うなど1人で看護を行うことが困難な場合に算定であり、事情がなく単に2人が同時に訪問しただけでは算定できません
看護補助者は、資格は問われていませんが、秘密保持や安全等の観点から訪問看護事業所に雇用されていることが求められています
【介護予防】複数名訪問加算とは?
種類および単位数
| 加算の種類 | 単位数 |
| 複数名訪問加算(Ⅰ) 30分未満の場合 | 254単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅰ) 30分以上の場合 | 402単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅱ) 30分未満の場合 | 201単位/1回 |
| 複数名訪問加算(Ⅱ) 30分以上の場合 | 317単位/1回 |
対象者
上記、訪問看護の複数名訪問加算の対象者と同じ
算定要件
【複数名訪問加算(Ⅰ)の算定要件】
上記、訪問看護の複数名訪問加算(Ⅰ)の算定要件と同じ
【複数名訪問加算(Ⅱ)の算定要件】
上記、訪問看護の複数名訪問加算(Ⅱ)の算定要件と同じ
留意点
上記、訪問看護の複数名訪問加算の留意点と同じ
複数名訪問加算のQ&A
Q.
訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が看護職員と一緒に利用者宅を訪問しサービスを提供した場合に、基本サービス費はいずれの職種の報酬を算定するのか。この場合、複数名訪問加算を算定することは可能か。
(引用元:平成30年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)平成30年3月23日 問15,p9|厚生労働省)A.
基本サービス費は、主に訪問看護を提供するいずれかの職種に係る報酬を算定する。また、訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士と看護職員が一緒に訪問看護を行った場合、複数名訪問加算の要件を満たす場合、複数名訪問加算(Ⅰ)の算定が可能である。なお、訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が主に訪問看護を行っている場合であっても、訪問看護の提供回数ではなく、複数名での訪問看護の提供時間に応じて加算を算定する。
Q.
複数名訪問加算(Ⅱ)の看護補助者については、留意事項通知において「資格は問わないが、秘密保持や安全等の観点から、訪問看護事業所に雇用されている必要がある」と明記されているが、従事者の変更のたびに届けを行う必要があるのか。
(引用元:平成30年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)平成30年3月23日 問16,p9|厚生労働省)A.
複数名訪問加算(Ⅱ)の看護補助者については、看護師等の指導の下に、看護業務の補助を行う者としており、例えば事務職員等であっても差し支えない。また、当該看護補助者については、指定基準の人員に含まれないことから、従事者の変更届の提出は要しないものであるが、秘密保持や安全等の観点から、事業所において必要な研修等を行うことが重要である。
Q.
看護師等と同時に訪問する者に応じ、複数名訪問加算(Ⅰ)又は複数名訪問加算(Ⅱ)を算定することになるが、同一日及び同一月において併算することができるか。
(引用元:平成30年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)平成30年3月23日 問17,p9|厚生労働省)A.
それぞれ要件を満たしていれば同一日及び同一月に併算することは可能である。
Q.
看護師等と同時に訪問する者に応じ、複数名訪問加算(Ⅰ)又は複数名訪問加算(Ⅱ)を算定することになるが、算定回数の上限はあるか。
(引用元:平成30年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)平成30年3月23日 問18,p9|厚生労働省)A.
それぞれ要件を満たしており、ケアプランに位置づけられていれば、算定回数の上限はない。
Q.
定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所と連携した場合の報酬を算定する場合、訪問看護で設定されている全ての加算が算定できるのか。
(引用元:平成30年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)平成30年3月23日 問29,p13|厚生労働省)A.
夜間又は早朝、深夜に訪問看護を行う場合の加算、複数名訪問加算、1時間30分以上の訪問看護を行う場合の加算及び看護体制強化加算は算定できない。
Q.
複数名訪問加算は30分未満と30分以上で区分されているが、訪問時間全体のうち、複数の看護師が必要な時間で分けるのか。例えば、訪問看護(30分以上1時間未満)のうち複数の看護師が必要な時間が30分未満だった場合はどちらを加算するのか。
(引用元:平成21年4月改定関係Q&A(Vol.1)平成21年3月23日 問39,p18|WAM NET)A.
1人目の看護師の訪問の時間によらず、2人目の看護師が必要な時間である30分未満を加算する。
【医療保険】複数名訪問看護加算とは?
医療保険における複数名訪問看護加算とは、1人で看護を行うことが困難な利用者に対して、同時に複数名で訪問することを評価する加算です。対象となる利用者の疾患、基本療養費の種類によって、複数名訪問看護加算と複数名精神科訪問看護加算があります。
【医療】複数名訪問看護加算とは?
種類および算定料
| 同行する職種等 | 対象者 | 算定日数等 | 同一建物の人数 | 算定料 |
| 看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と同行 | 1.~4.に該当 | 週1日 | 2人以下 | 4,500円 |
| 3人以上9人以下 | 4,000円 | |||
| 10人以上19人以下 | 3,400円 | |||
| 20人以上49人以下 | 3,000円 | |||
| 50人以上 | 2,700円 | |||
| 准看護師と同行 | 1.~4.に該当 | 週1日 | 2人以下 | 3,800円 |
| 3人以上9人以下 | 3,400円 | |||
| 10人以上19人以下 | 2,800円 | |||
| 20人以上49人以下 | 2,500円 | |||
| 50人以上 | 2,200円 | |||
| その他職員と同行(下記以外) | 4.~6.に該当 | 週3日 | 2人以下 | 3,000円 |
| 3人以上9人以下 | 2,700円 | |||
| 10人以上19人以下 | 2,100円 | |||
| 20人以上49人以下 | 1,900円 | |||
| 50人以上 | 1,600円 | |||
| その他職員と同行(厚生労働大臣が定める場合) | 1.~3.に該当 | 1日1回 | 2人以下 | 3,000円 |
| 3人以上9人以下 | 2,700円 | |||
| 10人以上19人以下 | 2,100円 | |||
| 20人以上49人以下 | 1,900円 | |||
| 50人以上 | 1,600円 | |||
| 1日2回 | 2人以下 | 6,000円 | ||
| 3人以上9人以下 | 5,400円 | |||
| 10人以上19人以下 | 3,800円 | |||
| 20人以上49人以下 | 3,450円 | |||
| 50人以上 | 3,300円 | |||
| 1日3回以上 | 2人以下 | 10,000円 | ||
| 3人以上9人以下 | 9,000円 | |||
| 10人以上19人以下 | 5,500円 | |||
| 20人以上49人以下 | 4,800円 | |||
| 50人以上 | 4,500円 |
■算定料早見表(医療)をご用意しています。
>>今すぐ無料でダウンロードする
対象者
以下のいずれかに該当する利用者
特掲診察料の施設基準等・別表第七に掲げる疾病等の者
特掲診察料の施設基準等・別表第八に掲げる者
特別訪問看護指示書に係る指定訪問看護を受けている者
暴力行為、著しい迷惑行為、器物破損行為等が認められる者
利用者の身体的理由により1人の看護師等による訪問看護が困難と認められる者
その他利用者の状況等から判断して、上記1.~5.のいずれかに準ずると認められる者
別表7(特掲診察料の施設基準等・別表第七に掲げる疾病等)
別表7には、次の20の疾病等が定められています。
末期の悪性腫瘍
多発性硬化症
重症筋無力症
スモン
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
脊髄小脳変性症
ハンチントン病
進行性筋ジストロフィー症
パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ三以上であって生活機能障害度がⅡ度又はⅢ度のものに限る。))
多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症及びシャイ・ドレーガー症候群)
プリオン病
亜急性硬化性全脳炎
ライソゾーム病
副腎白質ジストロフィー
脊髄性筋萎縮症
球脊髄性筋萎縮症
慢性炎症性脱髄性多発神経炎
後天性免疫不全症候群(AIDS)
頸髄損傷
人工呼吸器を使用している状態
別表7に該当する利用者の具体的な取り扱いなどはこちらの記事で解説していますので併せてご覧ください。
別表8(特掲診察料の施設基準等・別表第八に掲げる状態等)
別表8は、次の5つの区分で分類されている状態等が定められています。
第一号:以下の状態にある者
在宅麻薬等注射指導管理を受けている状態
在宅腫瘍化学療法注射指導管理を受けている状態
在宅強心剤持続投与指導管理を受けている状態
在宅気管切開患者指導管理を受けている状態
気管カニューレを使用している状態
留置カテーテルを使用している状態
第二号:以下の指導管理を受けている状態にある者
在宅自己腹膜灌流指導管理
在宅血液透析指導管理
在宅酸素療法指導管理
在宅中心静脈栄養法指導管理
在宅成分栄養経管栄養法指導管理
在宅自己導尿指導管理
在宅人工呼吸指導管理
在宅持続陽圧呼吸療法指導管理
在宅自己疼痛管理指導管理
在宅肺高血圧症患者指導管理
在宅難治性皮膚疾患処置指導管理(2026年度改定で追加)
第三号:人工肛門または人工膀胱を設置している状態にある者
第四号:真皮を越える褥瘡の状態にある者
第五号:在宅患者訪問点滴注射管理指導料を算定している者
別表8に該当する利用者の具体的な取り扱いなどはこちらの記事で解説していますので併せてご覧ください。
算定要件
利用者やその家族から複数名で訪問を行うことの同意を得ていること
看護職員(保健師、助産師、看護師、准看護師)と、保健師・助産師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・准看護師・看護補助者による訪問であること
留意点
複数名の訪問は、1人で看護を行うことが困難な事情がなく、単に2人が同時に訪問しただけでは算定できません
看護補助者は、秘密保持や医療安全等の観点から訪問看護ステーションに雇用されている必要があります
看護職員と看護補助者による訪問では、利用者の居宅において同時に滞在する一定の時間を確保する必要があります
【医療】複数名精神科訪問看護加算とは?
種類および算定料
| 同行する職種等 | 算定日数等 | 同一建物の人数 | 算定料 |
| 看護師、保健師、作業療法士と同行 | 1日1回 | 2人以下 | 4,500円 |
| 3人以上9人以下 | 4,000円 | ||
| 10人以上19人以下 | 3,400円 | ||
| 20人以上49人以下 | 3,000円 | ||
| 50人以上 | 2,700円 | ||
| 1日2回 | 2人以下 | 9,000円 | |
| 3人以上9人以下 | 8,100円 | ||
| 10人以上19人以下 | 6,880円 | ||
| 20人以上49人以下 | 6,070円 | ||
| 50人以上 | 5,460円 | ||
| 1日3回以上 | 2人以下 | 14,500円 | |
| 3人以上9人以下 | 13,000円 | ||
| 10人以上19人以下 | 11,050円 | ||
| 20人以上49人以下 | 9,750円 | ||
| 50人以上 | 8,770円 | ||
| 准看護師と同行 | 1日1回 | 2人以下 | 3,800円 |
| 3人以上9人以下 | 3,400円 | ||
| 10人以上19人以下 | 2,800円 | ||
| 20人以上49人以下 | 2,500円 | ||
| 50人以上 | 2,200円 | ||
| 1日2回 | 2人以下 | 7,600円 | |
| 3人以上9人以下 | 6,800円 | ||
| 10人以上19人以下 | 5,600円 | ||
| 20人以上49人以下 | 5,000円 | ||
| 50人以上 | 4,400円 | ||
| 1日3回以上 | 2人以下 | 12,400円 | |
| 3人以上9人以下 | 11,200円 | ||
| 10人以上19人以下 | 9,220円 | ||
| 20人以上49人以下 | 8,230円 | ||
| 50人以上 | 7,240円 | ||
| その他職員と同行(下記以外) | 週1日 | 2人以下 | 3,000円 |
| 3人以上9人以下 | 2,700円 | ||
| 10人以上19人以下 | 2,100円 | ||
| 20人以上49人以下 | 1,900円 | ||
| 50人以上 | 1,600円 |
対象者
精神科訪問看護指示書に複数名訪問の必要性が記載されている利用者
算定要件
利用者やその家族から複数名で訪問を行うことの同意を得ていること
保健師または看護師と、保健師・看護師・作業療法士・准看護師・看護補助者・精神保健福祉士による訪問であること
留意点
複数名の訪問は、1人で看護を行うことが困難な事情がなく、単に2人が同時に訪問しただけでは算定できません
30分未満の訪問看護では算定できません
看護補助者は、秘密保持や医療安全等の観点から訪問看護ステーションに雇用されている必要があります
保健師または看護師と看護補助者による訪問では、利用者の居宅において同時に滞在する一定の時間を確保する必要があります
最後に
この記事は、作成時点の最新資料・情報を基に作成しています。具体的な解釈や申請等については、その都度、最新情報をご確認いただき、自治体等へ申請・お問い合わせいただきますようお願い致します。
【参考】
訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法
訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について
株式会社エス・エム・エス カイポケ訪問看護マガジン編集部
看護師や介護事業所の運営経験者、訪問看護の請求ソフトや電子カルテの導入支援経験者など、医療や介護、訪問看護の現場理解が深いメンバーが在籍。訪問看護ステーションの開業、経営、日々の看護業務に役立つ情報を発信します。
便利な資料を今すぐダウンロード
必要な機能がオールインワン