【無料ダウンロード】訪問看護ステーションの魅力が伝わるパンフレットの作り方
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株式会社エス・エム・エス カイポケ訪問看護マガジン編集部
看護師や介護事業所の運営経験者、訪問看護の請求ソフトや電子カルテの導入支援経験者など、医療や介護、訪問看護の現場理解が深いメンバーが在籍。訪問看護ステーションの開業、経営、日々の看護業務に役立つ情報を発信します。
目次
訪問看護ステーションでは、営業活動として居宅介護支援事業所や医療機関に伺い、パンフレットを渡して自ステーションの魅力を伝えます。そのため、パンフレットにはステーションの認知を広めるための重要な役割があります。
多くのステーションでは独自のパンフレットを制作していますが、いざ自ステーションのパンフレットを制作しようと思ったときに、「どんなデザインがいいの?」、「パンフレットの印刷はどのように手配したらいいのかわからない…」、「パンフレットの制作費用はいくらかかるの?」といった不安や悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、パンフレットの使用目的、記載内容、制作費用、手軽にパンフレットを用意できる方法についてご案内していきます!無料でダウンロードできるパンフレットのテンプレートもご用意していますので、ぜひご活用ください。
訪問看護ステーションのパンフレットの使用目的とは
訪問看護ステーションのパンフレットは、ステーションの基本情報、提供するサービスの内容や特徴などを伝えるために作成しますが、『誰に向けて作成するのか』によって目的が異なります。ここでは、「利用者向けのパンフレット」と「居宅介護支援事業所・医療機関向けのパンフレット」に分けて、使用目的を見ていきましょう。
利用者への説明に使用する
訪問看護のサービスの利用者やその家族に、皆さんの訪問看護ステーションと訪問看護事業について知ってもらうために使います。
地域住民の方々は、訪問看護という言葉を知っていても、「どのような時に利用できるのか」、「どんなサービスを受けられるのか」を知らない場合が多いです。そのため、パンフレットはサービスの特徴やサービス利用の流れをわかりやすく伝えるためのツールとなります。
また、訪問看護を契約する際に、訪問看護ステーションのサービス内容や特徴を視覚的にわかりやすく説明するためにも用います。
居宅介護支援事業所・医療機関への営業に使用する
居宅介護新事業所のケアマネジャー、医療機関の医師やMSWなどに皆さんの訪問看護ステーションのことを知ってもらうために使います。
訪問看護では営業活動として、居宅介護支援事業所やクリニック・病院などへ出向き、挨拶と共に訪問看護ステーションの特徴を伝えます。この際に、パンフレットがあると営業時間や営業日、対応できる利用者像、特徴などを視覚的にわかりやすく伝えることができます。
また、訪問看護の利用希望者がいた際に医師やケアマネジャー経由で皆さんの訪問看護ステーションを紹介してもらうためにも使われます。
パンフレットとチラシとの違い
「パンフレットとチラシは何が違うの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
パンフレットには、「このパンフレットの内容を見れば、その訪問看護ステーションのことがおおむね理解できる」ように、所在地、サービス提供地域、提供するサービス、営業日・営業時間、問い合わせ先などの基本情報に加え、対応する保険、サービス提供の方針、代表からの挨拶など詳しい情報を記載します。
一方でチラシには、「訪問看護ステーションに興味を持ってもらう」ように、所在地、サービス提供地域、提供するサービス、営業日・営業時間、問い合わせ先などの基本情報に加え、新規開業の場合は開業日、訪問看護というサービスについて知ってもらうための情報などを記載します。また、医療機関・ケアマネジャー向けに最新の空き状況をチラシとして作成することもあります。
パンフレットの作成や印刷にかかる費用はいくら?
パンフレットを制作するにあたって「パンフレットの制作費用が気になる…」という方も多いのではないでしょうか。
パンフレットの制作は、デザイン作成と印刷の2つの工程に分けることができ、制作費用は、この2つの工程を自ステーションで行う場合と外注する場合で大きく異なります。
パンフレットを自作する場合の費用
パンフレットのデザインを自身で作成し、ステーションのプリンター等で印刷する場合、用紙代とインク代だけがかかるので、数千円~2万円ほどで制作することができます。
自作する場合は制作費用を抑えることができますが、パンフレットのデザインを作成するために時間がかかってしまうこと、インクジェットプリンターで印刷をすると滲みやすいことなどに留意しましょう。
パンフレットを外注する場合の費用
パンフレットのデザインと印刷を印刷会社等に外注する場合、依頼する会社によって費用に大きな差がありますが、5万円~10万円ほどの費用がかかるでしょう。
外注する場合は制作費用がかかってしまいますが、デザインや印刷のクオリティが高いパンフレットを制作することができます。ただし、一定の数量で印刷を依頼するため、誤字脱字等をしっかりとチェックしなければならないこと、完成品が到着するまでに日数がかかってしまうことに留意しましょう。
パンフレットを安く作るためには?
「デザインや印刷のクオリティを担保しつつ、パンフレットを安く作りたい!」という方は、以下のような方法も検討してみるとよいでしょう。
①デザインテンプレートを購入する
パンフレットのデザインを完全オリジナルで作成してもらうと制作費用が高額になります。デザインがおおまかに決まっているテンプレートを購入するのであれば、安価に購入でき、オリジナリティがあるパンフレットを作成することができるでしょう。
②印刷は部数を多く発注し、納品期限を急がない
印刷費用は、発注する部数が多ければ多いほど1部あたりの費用は安価になり、また納品日を急ぐと高くなる傾向があります。
訪問看護ステーションの魅力が伝わるパンフレットの作り方
実際にパンフレットを作る際は、パンフレットを受け取る方にとって価値のある情報を掲載することが何より重要です。
ここからは、「できる限りコストを抑えつつ、自身の訪問看護ステーションの魅力が伝わるパンフレットを作りたい!」という方に向けて、パンフレット制作の流れをご紹介します。
①パンフレットを作成する目的や対象者を決める
パンフレットを誰のために作るのか、何のために作るのかを考えましょう!対象者と目的を明確にすることで、パンフレットのデザインや記載する内容もイメージできるでしょう。
誰のために作るのか
居宅介護支援事業所のケアマネジャー
医療機関の医師、MSW
利用者、ご家族
何のために作るのか
その地域に訪問看護ステーションがあること(オープンしたこと)を知ってもらう
どのような時に訪問看護サービスを利用できるのかを知ってもらう
自ステーションの営業日・対象者などを知ってもらう
自ステーションの強みや特徴を伝える
②掲載する情報を書き出す
パンフレットの作成目的が定まったら、その目的に沿ってパンフレットに掲載する項目と具体的な内容を決めましょう。
項目(具体的な内容)
ステーション名
所在地等(住所、地図)
代表や職員の紹介(写真、紹介文)
職員の在籍状況(職種、人数)
対応するサービス(医療・介護・その他、24時間対応、リハビリ)
問い合わせ先(電話、メール、ホームページ)
営業日(曜日、時間)
サービス開始までの流れ(フローチャート)
自事業所の強み、メリット(24時間対応、ターミナルケア対応)
自ステーションの魅力を伝えるためには、特に「代表や職員の紹介」、「対応するサービス」、「自事業所の強み、メリット」が読み手に伝わるよう工夫することが大切です。
例えば、対応するサービスや自事業所の強みには、『病棟経験が豊富な看護師が多数在籍しています』や『リハビリ専門職が在籍しています』といった文章などを掲載すると良いでしょう。
③写真や素材を用意する
掲載する項目が決まったら、その内容に合わせて画像やイラストなどの素材を集めましょう。
素材の例
代表や職員の顔写真やイラスト
訪問看護ステーションのロゴ
ステーションの所在地を示す地図
訪問看護のイメージが伝わるイラストや画像
職員の写真やケアを提供している様子の写真を掲載すると、「こういう雰囲気で訪問看護を提供している」ということが伝わり、訪問看護の利用を検討している方にとって役立つ情報の一つとなるでしょう。
④テンプレートを使って編集する【無料テンプレートあり】
パンフレットを効率的に制作するためには、テンプレートデータ等をダウンロードして活用するのが良いでしょう。入力するパンフレットのファイルを準備できたら、整理した情報や集めた素材をファイルに入力していきます。
カイポケ訪問看護では、無料で使える訪問看護ステーション向けのパンフレットのテンプレート(パワーポイントファイル)をご用意しました。
パンフレットのデザインは、オレンジベースとグリーンベースの2種類があるので、好みのデザインをお選びいただき、自由に編集してご利用ください。
※ラクスル社の「折りパンフレット ・巻き3つ折り・A4の1/3仕上がり」の印刷サイズに合わせたファイルを用意しています。お手持ちのプリンターや印刷機でもA4サイズで両面印刷後、三つに折りたたむことでご利用が可能です。
⑤情報に間違いがないか確認する
パンフレットのファイルに情報を入力したら、掲載する情報に間違いがないかを複数人で確認しましょう。特に電話番号、メールアドレス、所在地、氏名(漢字)などは入力ミスや変換ミスが多い項目です。
また、画像について使用許可が取れている素材なのかを必ず確認しましょう。
⑥印刷を行う
データが出来上がったら、印刷を行います。
印刷は「自ステーションのプリンターで印刷する」、「近くの印刷サービスを利用して印刷する」、「ネット印刷に依頼して印刷する」といった方法があります。
【自ステーションのプリンターで印刷する】
自身で印刷を行う場合は、厚紙や光沢紙などの用紙を購入して印刷をすると丈夫で高品質なパンフレットに仕上がります。先ほど無料ダウンロードのご紹介をした3つ折りタイプのパンフレットデータの場合は、こちらのような折り目付の厚紙を使って印刷すると良いでしょう。
プリンター等で印刷する場合は、余白を減らす設定を行ったとしても、わずかに余白が発生するのは避けられないため、余白が気になる方は外注で印刷を依頼しましょう。
【近くの印刷サービスを利用して印刷する】
「kinko's」や「Accea」など、ビジネス向けの印刷会社の店舗が近所にある場合は、パンフレットデータをUSB等で持っていき、用紙や部数を選択するだけで、仕上がりのよいパンフレットを印刷できます。
【ネット印刷に依頼して印刷する】
ラクスルなどのネット印刷会社に印刷を発注する場合は、指定されたテンプレートに沿ってデータの入稿を行い、印刷部数・用紙・納期を選択します。先ほど無料ダウンロードのご紹介をしたパンフレットデータを使う場合は、「ラクスル」のデータに対応した横長テンプレートを使ってください。
その場合のパンフレットの種類・サイズは「折りパンフレット」>「A4 1/3仕上がり」>「巻三つ折り」を選択してください。
まとめ
訪問看護ステーションの魅力が伝わり、コストを抑えてパンフレットを制作する方法を解説しました。
パンフレットはクオリティを求めるとコストが高くなってしまうため、無料のテンプレートを活用したり、余裕をもって印刷を発注したりといった工夫をして、開業時の資金を大切に使いましょう。
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