【看護師必見】訪問看護業務に役立つ無料アプリをご紹介!
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株式会社エス・エム・エス カイポケ訪問看護マガジン編集部
看護師や介護事業所の運営経験者、訪問看護の請求ソフトや電子カルテの導入支援経験者など、医療や介護、訪問看護の現場理解が深いメンバーが在籍。訪問看護ステーションの開業、経営、日々の看護業務に役立つ情報を発信します。
目次
この10年程でスマートフォンの急速な普及が進み、さまざまなアプリが登場しています。訪問看護の分野でも業務に活用できるアプリが増えていることから、「他の訪問看護ステーションではどんなアプリを使っているのかな?」と、アプリの活用を考えているのではないでしょうか。
この記事では訪問看護に関わる看護師向けに、訪問中やステーション内の仕事中など業務全般に活用できる無料のアプリをご紹介します。
訪問前や訪問中に役立つアプリとは?
診療報酬・介護報酬を算定するにあたって訪問看護の制度を把握する際や、訪問前後の移動や訪問中など、アプリを活用するとより効率的に業務を行える場合があります。看護業務への活用と、訪問中の移動等に活用するという2つの視点でアプリをご紹介します。
看護業務に使えるアプリ
在研プラス
在宅療養を支援する看護師や介護士向けに制度の知識を学べるアプリです。訪問看護が未経験の方や、ブランクのある方が気軽に学習できるコンテンツがそろっています。「3分で学ぶ」シリーズでは、加算や制度の基本、記録のルール等について、短時間で学習することができるので、スキマ時間でいつでもどこでも学習することができるアプリです。
点滴helper
点滴計算をしてくれるだけでなく、滴下計算に合わせて雫が落ちるアニメーションが表示され、実際の点滴スピードを正確に正すことができます。
点滴のスピードに少々誤差があると、点滴終了後に再度訪問したタイミングで、すでに点滴が終わってしまっていたり、逆にまだ終わっておらず終了を待たなくてはいけない場合があります。このアプリでは滴下数を正確に正すことができるので、訪問看護初心者の看護師や時間をかけずに滴下数を正したい方におすすめのアプリです。
ヤクチエ早見表
ステロイドや睡眠薬、糖尿病薬、降圧薬など、各分野の薬が強度や種類ごとに分類され、それぞれの情報を即座に確認できるアプリです。「ヤクチエ添付文章」アプリも併せてダウンロードすると、早見表アプリ上から遷移して、特定の薬剤に関する添付文書情報を確認することも可能になります。
こえとら
聴覚障害のある方へ訪問看護を行う際に、コミュニケーションの補助として活用できるアプリです。例えば家族に口頭で話している内容を、聴覚障害のある利用者へも伝えたい際には、音声を文字起こしする機能を活用して利用者にもすぐに伝達が可能です。
また、アプリ上の画面で指で絵を描いて利用者とコミュニケーションをとったり、文字起こしした内容に関する返事をボタンで選択してもらうことも可能です。
Zoom/Meet
訪問時に遠隔で医師と利用者をつなぎ、オンライン診療や面談を実施する場合にビデオ会議アプリを活用することができます。Zoomは無料で利用可能ですが、無料会員の場合は会話時間が40分までと時間制限があるので注意が必要です。Googleが提供するビデオ会議アプリMeetは時間制限なく利用が可能です。
また、ステーション内の会議を遠隔で実施する場合に、訪問後の車の中でアプリから会議に参加することも可能なので、ビデオ会議アプリはさまざまな場面で活用できます。
移動・スケジュール管理に役立つアプリ
訪問に向かう際には、予定している時刻に間に合うよう移動時間を考慮したり、車での移動の場合には駐車場の位置も把握しなければいけません。また、天候によって移動方法や移動時間も変える必要があるので、アプリを活用して無理のない訪問スケジュールを立てていきましょう。
Google map
訪問する利用者宅までの経路を調べてくれるアプリです。自転車の場合、車の場合など、移動手段に併せて経路案内をしてくれます。カーナビが古い場合に、Google mapと併用して利用者宅に向かっているという看護師の方もいるようです。
yahoo!天気予報
当日の天気・気温や週間の予報を示すだけでなく、雨が降り始める直前の通知をしてくれる機能も備わっているアプリです。急激な天気の変化に気づき、移動手段を前もって変更できるようになります。
PPPark!
近隣の駐車場がどこにあるか調べることができるアプリです。入庫開始・終了時間を入力し、付近の駐車場で何台空きがあるかすぐに確認できます。行きたい駐車場をタップすると利用料金と現在地までの距離が出てくるのでいくつかの駐車場を比較する場合にも役立つ機能が付いています。行きたい駐車場が決まったら、Google mapなどのアプリと連動してナビをすぐに開始できるようになっており、非常に便利です。
訪問看護の業務全般に活用できるアプリとは?
看護知識や手技を学ぶアプリ
勉強会の準備や自身で学習したい疾患について調べたい時は、医学書を取り揃えている書店に行く方もいらっしゃるかと思いますが、医学書や看護の書籍は重たいものが多く、荷物もかさばり読みたいときに持ち運びにくいという場合もあるではないでしょうか。
最近では専門書や雑誌を読めるアプリが増えているので、看護知識を手軽に学習する際に活用できるアプリをご紹介します。
エキスパートナース
臨床現場の最新情報を載せている月刊誌が電子書籍として読めるアプリです。読みたい内容は試し読みをしてから購入することが可能です。自分が調べたい内容をキーワード検索し、そのキーワードについて掲載があるページにすぐ遷移することができる機能や、目次から読みたい箇所を探すことができる機能などがついているので調べたい内容をすぐに見つけることができます。
Kindle
Amazonが運営している電子書籍アプリです。プライベートで利用している方も多いかと思いますが、最近では医学書籍や看護書籍の対応が増えています。読みたい書籍を購入し、いつでも読むことができます。
スキンケアやフットケアに関する看護書籍など、移動の前後に見直しておきたい内容がアプリで手軽に確認できるようになります。
営業に役立つアプリ
訪問看護ステーションの営業活動に必要な業務を効率化したい場合にもアプリを活用できます。情報管理や創作物など、一から作るには時間がかかってしまうものをアプリの力を借りて短時間で作成しましょう。
Google map
訪問に役立つアプリと同様ですが、Google mapは医療機関や居宅介護支援事業所など外部施設に営業に行く際にも活用できます。営業時間の情報や電話番号も参照できるので、訪問する直前に連絡を取る際にも活用できます。
Wantedly people
名刺交換をした際に、デジタルで情報を管理することができるアプリです。名刺交換を行った後は名刺ケースなどで複数の名刺をまとめて管理されている方もいらっしゃるかと思いますが、保管が面倒と感じている方も多いのではないでしょうか?
名刺交換アプリを使うと、もらった名刺の写真をアプリ上でスキャンするだけで名前や会社名、連絡先の情報が保存されるので情報の管理が簡単になります。
紙の名刺からメールアドレスを手入力してスペルを間違えて送信できなかった、という事態も回避できるようになります。
Canva
名刺作成や、チラシ作成ができるアプリです。優れたデザインのテンプレートをいくつも利用することができるので、テンプレートを選んで入れたい情報を入力するだけで名刺やチラシが簡単に作成できるようになります。
コンビニで印刷もできるので、気軽に印刷物を作って活用することが可能です。
また、チラシやポスターを数百部など大量かつ光沢紙などできれいに印刷したい場合は、Canva上で印刷サービス(有料)を発注することもできます。
業務連絡に役立つアプリ
訪問看護ステーション内での職員同士のコミュニケーションを取る場合や、ステーション外の地域との連携に活用できるアプリも存在します。
LINE WORKS
職員同士で連絡が取れるだけでなく、掲示板機能やカレンダー、アンケート機能等もついているので全体への周知事項なども簡単に共有できます。プライベートとのLINEと別で利用でき、休日にトーク内容が見えてしまうことも避けられるので職員の負担も軽減できるようになります。
有料プランも設けられていますが、100人未満での利用であれば無料プランを利用することが可能です。
MCS
Medical care stationという、地域の医療機関や介護事業所などが情報交換をしたりコミュニケーションができるサービスのアプリ版が提供されています。
訪問前後で迅速に担当医や利用者にかかわる他施設のコメディカルと連携をとることができるようになります。
こちらのアプリにも有料プランが存在しますが、一部機能の制限があるものの無料で利用が可能です。
看護記録に使えるアプリ
利用者ごとの看護記録についてもアプリで実施が可能なサービスを提供している電子カルテ・請求ソフトが存在します。ソフトがPC対応のみ場合、訪問後にステーションに移動してから記録を実施するので業務時間が増えてしまう場合もありますが、アプリに対応している電子カルテやソフトであれば、訪問中に活用できるので詳細の内容をすぐに記録できるだけでなく、患部の画像等を撮影し記録上に掲載することもできます。
カイポケ訪問看護 for iPad
『カイポケ訪問看護』は、訪問看護の実施に必要な電子カルテの機能とレセプトの機能を併せ持つサービスです。このカイポケのソフトに対応するiPadのアプリは、無料で利用することが可能です。
電子カルテに登録した訪問予定はアプリと連動するので、担当者はiPadを持参して訪問を行い、すぐにその場で看護記録の作成が可能になり、看護記録の内容は、実績と自動的に連動するので請求の作業も効率がアップします。
また、オンコールの際にもタブレット1つでアプリ上から利用者の情報を確認し、予定外訪問の内容も登録ができるので直行直帰が可能になります。
まとめ
訪問看護ステーションの看護師におすすめしたいアプリをご紹介しました。
調べたい内容を手短に調べられるアプリをいくつか駆使して看護提供にしっかり時間を使えるよう、まずは気になったアプリは試してみてください。
業務中のスマートフォンの画面上でアプリの配置を整理しておくとさらに業務中に活用がしやすくなるので定期的にアプリの整理や取捨選択をすることもおすすめします。
看護記録が訪問中にリアルタイムで記録できる『カイポケ訪問看護』のアプリを活用してみたい方は、ぜひ一度無料体験をご検討ください。
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